San JoseでCouch Surfing

今回の旅の後半では、San JoseでCouch Surfingしてきたのでその想い出など書いてみたいと思う。


今回お世話になったCouch SurferはLeoとAnnaというカップル。2人ともロシア系アメリカ人で、職業はエンジニアである。
せっかくシリコンバレーに行くんだからできれば技術者と交流したいなぁ。と何となく思っていたことと、Leoが去年日本に来ていたことから親日家だろうという勝手な推測がきっかけでLeoにSurfを申し込んだ次第である。(Couch SurfingのProfileでOccupationを入力する欄があり、入力してあれば閲覧可能。)


だいたい日本を出る2ヵ月目がファーストコンタクトだったと思うが、こちらからメールを送るとすぐさま「it would be great to host you for a couple of days.」という返事をくれ、その後もレンタカーはどうしたらいいよとか、ヨセミテに観光に行くにはちょっと寒いよなど、色々なアドバイスをしてくれた。


何て良い人なんだ!と既にこの時点で思っていたが、会ってみるとますます良い人たち。とにかく何かと親切にしてくれる。日中に連絡が取りやすいようにと携帯電話を貸してくれたり、道に迷うといけないからということで、San JoseやSan Fransiscoはもちろんベイエリアの地図を引っ張り出して来て詳しく道を教えてくれたり、それでもまだ心配だということでポータブルナビを貸してくれたり、更にはレンタカー会社に延長をnegoしてくれたり。本来は2泊の予定だったけど、もっと泊っていっていったら?とも言ってくれた。 しかも訪れたのがウィークデーで、彼らには当日も翌日も仕事がある。にも関わらず、夜遅くまで我々のドライブルートを考えるのに付き合ってくれた。


何で見ず知らずの人にこんなに親切にできるのか?ってほど親切で、心底カンドーした。旅人同士お互い助け合うという精神がCouch Surfingにはあるみたいだけど、自分たちがまさかこんな歓待を受けるとは夢にも思ってなかった。


彼らについてもう少し書くと、LeoはPalmPalm OSPalmです)で働いており、社内開発に必要なツールなどを開発しているらしい。Annaのほうはというと、学生時代はUC BerkeleyでCSを専攻していて、インターンとしてIntelで3ヵ月、Appleで3ヵ月働いたこともあるとか。今はCiscoで働いており、仕事でクライアントのもとを訪れることも多いそう。


2人ともまさに憧れな存在。
予想通りと言えば予想通りだけど、家は閑静な住宅街にあり、ものすごく立派。
広いうえにインテリアは美しく、家具や家電、オーディオも一流品ばかり。
専用の仕事部屋があるのがエンジニアらしい。
更にはチェロやピアノなどという楽器類まで。
うん。確実。住む世界が違うよ〜。



このような人達なのだが、全く気取った素振りもなく非常にフレンドリーだしあったかい。それがすごく嬉しかった。


我々はちょっとでもお返しがしたいと思い、日本から持参した材料等々で、お好み焼き・おでん・お味噌汁をふるまった。お好み焼きはなかなか好評だったが、おでんは明らかに口にあっていないようだった。


次の日の夜にはAnnaがピロシキやビーツ入りサラダ、その他たくさんのロシア料理を振る舞ってくれた。平日で仕事後なのにも関わらず、ピロシキの皮も粉からこねる手の込みよう。しかもどの料理も本当においしい。



食後はカリフォルニアワインを飲みながらおしゃべり。


そして朝には、フレッシュなフルーツのシェーキやら、オートミールなどヘルシーな朝ごはんまで用意してくれた。彼ら曰くいつもヘルシーな物だけ食べるなんてことはできないから、たまには身体に良くないものも食べる。その辺のバランスを大事にしてるよ、ってことだった。


彼らとは時間の許す限り色々なことを話した。日本のことやアメリカのこと、カリフォルニアの歴史、オバマ大統領について、移民問題、それから仕事のことやTV番組のことまで。
・・・と言っても、自分の英語力のなさから、言いたいことの半分も表現できなかった。もどかしい。
頭が良い人たちは概してカンが良いのか、こちらの意図を敏感に察知してはくれたけど。
ああ。もっと英語勉強しなきゃなぁ〜。
英語ができればこの経験も、もっともっと楽しいものになっていたはず。


とはいえ家庭料理を食べさせてもらったり、違う文化に触れらたり、普通の旅行では味わえない楽しみ方は存分にできた。暖かく迎えてくれた彼らにはもちろん、Couch Surfingというサービス、マインドに感謝したい。今回この2人にすごく良くしてもらった分、日本では我々が、日本に来る旅行者に良くしてあげたいなぁ。


最後に、Annaと話していて勇気づけられた言葉を。
「私も18歳のときにロシアからアメリカに来て、当時は英語なんて全然喋れなかったのよ。だから、あなた達もこっちに来れば自然に喋れるようになると思うわ。」