SFMoMA


サンフランシスコに行ったなら、SFMoMaは是非とも訪れたいと思っていた。
実際に行ってきたのでその感想を少し。



私が訪れたのは日曜日。
霧雨にけむる昼下がり。
入場料は12.5$と決して安い値段ではないが、館内は既に多くのお客さんで賑わっていた。


常設展はジョージア・オキーフやロイ・リキテンシュタインなどアメリカ生まれのアーティスト、またピエト・モンドリアンアンリ・マティスなどアメリカにゆかりのあるアーティストの作品を中心に、20世紀〜現代までの美術作品が展示されている。



私が行ったときはちょうどマティスの特別展をやっていた。
マティスは私が最も好きな画家の1人なので、偶然の幸運に思わずうれし涙。
また常設展、他の階でやっている現代アートインスタレーションなども興味深く、期待以上に楽しめました。12.5$の元はとった自信アリ。



ところでSFMoMAについては、非常に「市民に開かれた美術館」という印象を持った。
まずは、とてもうるさい。賑やか。
日本の美術館では咳をするのも憚られるくらいシーンとしてるのに、ここでは皆好き勝手に感想を述べあったりおしゃべりしたり・・・。アメリカ人はデフォルトで声がデカいので、ワイワイガヤガヤといった感じ。


また、キュレーターによる館内ツアーも盛んで、10人程度のグループがそこかしこに。
アートに関心がある人が多いんだろうな。
解説を聞いている人は、地べたに座り込んで解説を聞いたりしてるし、何だかすっごくカジュアルな雰囲気。


それから訪れる人も小さな子供からおじいさん、おばあさんまで。
また、家族で来ている人もいれば、カップルで来る人も、私みたいに一人で来てる人も。
服装だってオシャレなワンピースのお姉さんから、ラフな格好の若者まで様々。
アートに関心がある層が厚いんだろうと思う。


写真もフラッシュを焚かなければ撮影可。
皆、思い思いにシャッターを切っていた。
もちろん、私も。



しかも、日本でよくあるガラスケースや立ち入り禁止のロープなどが一切ない。
貴重なコレクションをこれほど間近で見れるなんて、幸せそのもの。


肩肘張らずに、各々が自由に鑑賞してる。
決められた順路もなければ、作品の見方も制限されない。
自分のスタイルでアートを楽しんでいる印象を受けた。


それから2Fだったと思うけど、子供たちが自由にアートを学べる施設があり、これもとても楽しそうだった。
アートは一部のハイソサイエティの人間や知識人だけのものではなくて、市民みんなのもの、そして子供たちのもの。というマインドがあるんだろうな。
マティスも嬉しかったけど、この雰囲気を味わえたのが一番の収穫かな。



ついでに言うとこのSFMoMAミュージアムストアはすごく充実してる。
美術関係の書籍からオシャレ雑貨、キレイなカード類にSFMoMAのオリジナルグッズまで。
このショップを見るだけでも充分価値アリだと思う。
(ちなみにサンフランシスコ国際空港にもこのミュージアムストアの支店あり。)


SFMoMA公式ページ
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