『遊牧夫婦』 近藤雄生さんのトークイベントに行ってきました


先週の土曜日に大垣書店で開かれた、『遊牧夫婦』の著者 近藤雄生さんのトークイベントに行ってきました。


うちの家には毎週金曜日にリビング京都というフリーペーパーが配布されてまして、私はこの中の「かけいぼ診断」というコーナーをいつも楽しみにしています。まぁそこはどうでもいいんですが、先々週くらいに、このリビング京都に近藤さんの記事が載っていて、よく読んでみると、「フリーのライターをしながら、夫婦で5年半旅をしてました。」と書いてあり、「あ!この人知ってるー!」と叫んでしまいました。


いや、面識とかは全然なくて、一方的に知ってるだけなんですが、私がやっているCouch SurfingというSNSで、「フリーのライターをしながら、夫婦で5年半旅をしてました。」っていうプロフィールを持つ人がいて、当時すごいインパクトを受けたので覚えていたのです。


インパクトというよりは単純に「羨ましい」という感情だったのかも。


私自身そんな自由な生活に憧れつつ、親からの期待、世間体、そして生活の不安・・・その他諸々の要素に抗えるだけの自信や信念もなく何となく就職しまい、気がつけば30代になってしまったのでした。


就職後は結婚もして、最近ではベビーも出産し、幸せな日々を送ってはいるんですが、やっぱり「一度は海外で生活してみたいなぁ。」っていう気持ちも捨てきれないでいます。


まぁそんなわけで、私にとっては「夫婦で旅をしながら生活」っていうのがめちゃくちゃ興味深かったので、この『遊牧夫婦』を読み、トークイベントにも参加してみた次第です。そこで自分的に思ったことなどまとめてみます。

やるかやらないか


このイベント、人が多すぎて立ち見は当たり前、イベントスペースからも大幅にはみ出して普通の売り場から聞いてる人もいっぱいで、「旅をしながら生活」することへの関心の高さが伺えました。
きっと聞きに来ていた人の多くは私と同じように「羨ましいなぁ。」「自分もできたらいいなぁ。」と思っていたのではないでしょうか。
でも、本を読むにつけ、トークを聞くにつけ、「できるか、できないか」じゃなくて、「やるか、やらないか」っていう問題なんだろうなって気がしてきました。


近藤さん夫婦は当時、特別お金持ちだったわけでも、特別なスキルを持っていたわけでもない。
結婚後にあてのない旅に出るということについて苦言を呈されることもあったんじゃないかと(想像だけど)も思う。
じゃあ、どこが自分と違うのかなぁと考えてみる。
「できるか、できないか」だと間違いなく自分にもできるはず。
結局は自分に自信がなかったことと、社会的な評価を気にしすぎたことで「やらない」を選択してここまで来たんだと思う。

自分らしく生きる


日本では学校を卒業したら就職するのが当たり前だし、結婚するからには安定した職について真面目に働くことが求められる。
確かに新卒で就職したほうが、より安定した老後を送れる確率は高いだろうし、結婚して子どもができてから失業すると、家族が路頭に迷う可能性も高いかもしれない。特に今の世の中、新卒で正社員になれないとレールを踏み外すというのはよく聞く話だ。でも逆に年功序列や終身雇用が崩れた今、旧来の常識で人生を歩んでいても、一生安泰というわけにはいかないだろう。いずれにせよ、リスクからは逃げられないとしたら、自分が思うように生きるほうが良いなって思いました。


「私は、社会通念より自分の価値観に従って生きるほうを選びました。だから、おもしろくて充実した人生を歩んできたのだと思います。」
これはバーモントに広大な庭を作り、スローライフを実践していたターシャ・テューダーの言葉です。


「あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。ドグマにとらわれるな。それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。他人の意見が雑音のようにあなたの内面の声をかき消したりすることのないようにしなさい。そして最も重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。それはどういうわけかあなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから。それ以外のことは、全部二の次の意味しかない。」
これはスティーブ・ジョブズスタンフォード大学でのスピーチの一節です。


自分らしく生きるって難しいことだけど、納得して人生終えられるように、今からちょっとずつ意識を変えていこうと思いました。