今までの仕事観、これからの仕事観

シリコンバレーカンファレンス2009に、私は「同行」という形でくっついて行った。まるっきり観光気分だったのは言うまでもない。


私がシリコンバレーという土地に興味を持ったのは、梅田さんの『ウェブ進化論』を読んだあたりだっただろうか。その後同じく梅田さんの『ウェブ時代5つの定理』を読み、次の言葉が強く印象に残った。


サンフランシスコの北のトンネルを抜けて、陽光にきらめく都市を見た瞬間に、僕はベイエリアに恋に落ちた。(中略)美しかった。
人々はフレンドリーだった。そしてこの街は僕の故郷になった。(アンディ・グローブ

I fell in love with the San Francisco Bay Area from the moment I drove through a tunnel north of San Francisco and saw the city glittering in the sunshine.(...) It was beautiful.It was friendly.It became home.(Andrew Grove)

このことがあって、シリコンバレーという、何だかすごいらしいエリアに行くことにはかなりワクワクしていた。
だがしかし、JTPAのカンファレンスに関しては、実際にシリコンバレーで働きたいとか留学したいとか明確な目的を持ってて、それでいて技術も持ち合わせた人たちが参加するんだろうなぁ〜と考えると腰が引けてしまい、結局申し込めずじまいだった。



観光気分で同行していたにも関わらずメンバーの皆様の寛大な取り計らいにより、Googleplex、GoogleSFオフィス、Apple本社への訪問が叶ったことは、書き表せないくらいに感謝しております。皆さまどうもありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。



シリコンバレーを代表するGoogleAppleという企業を訪れて、私は大変に感銘を受けました。というより、凹みました。
その方たちとの能力の差に劣等感を感じたというよりは(そんなのは分かってた)、仕事やキャリアに対する姿勢の違いににショックを受けたというのが実際のところ。


私は典型的な日本人的仕事観を持っており、今まで仕事に自分を合わせてやってきた。もっといえば、会社に自分を合わせてきたのかも。
でもシリコンバレーではそんな働き方をしてる人は一人もいなかった。
まず、自分ありき。
自分が今やりたいことができる場所で働く。
自分に仕事を合わせてる、自分に合わせて仕事を選んでる、と言える。


これまで、自分のキャリアに関して無関心だったことが恥ずかしくなった。


いや、今思うと、自分でも薄々分かってはいたことなんだと思う。
自分は今何がしたいのか?今後どうなりたいのか?ってことを考えなければならないこと。
でも今までは考えるのが怖くて、仕事に合わせるとか会社に合わせるとかいう方法で考えるのを先送り先送りにしてきたんだと思う。


結局のところ、私は自分に自信がない。
学歴もなければキャリアもなければ能力もなければ、やりたいことすら見つかっていない。
ああ・・・これを書きながらもまた凹んできた。もう・・・どうしようもないクズである。


でも、今回このショックを受けられたことが自分に対してプラスに働いたことは間違いない。
まだ考えはまとまってないけど、自分を変えようと思ってる。
考えがまとまったらこのブログでも、マクロな目標とミクロな目標を晒してみようと思う。
帰国後のコーフンが冷めきっていない間に、モチベーションが萎んでしまう前にやる予定。



最後に、参加した方々の話を聞いたり読んだりするにつけ、もっと積極的に参加してればよかったなと思う。
GoogleAppleも素晴らしかったけど、いわゆるスタートアップのスモールビジネスの雰囲気を肌で感じてみたかったなと。
見てたらきっともっと色々と考えるところがあったはず。その分もっと落ち込んでたことは確かだけど。


できればまたシリコンバレーに行って、自分の位置を定点観測してみたいなあと思った。