「生活と芸術-アーツ&クラフツ展」ウィリアム・モリスから民芸まで

今日は京都国立近代美術館で開催されていたアーツ&クラフツ展を見にいってきました。

この美術展に関しては、ポスターやフライヤー、チケットなどのデザインがかなりオシャレで凝った感じなんで、かなり期待してました。



前半はウィリアム・モリスを中心にイギリスでのアーツ&クラフツ運動を紹介、中盤ではオーストリアやドイツ、北欧でのアーツ&クラフツの解釈、最後には日本の民藝運動が紹介されてました。


私個人的には、最初のウィリアム・モリスのテキスタイルデザインやタイルのデザインにかなり惹かれました。「薔薇と柘榴」や「いちご泥棒」などのテキスタイルデザインは自然をモチーフにしているせいか、時代を超えても美しく、普遍的な良さがあるなと感じました。


あとは、ジョン・ラスキン(だったと思う)とウィリアム・モリスの手による出版で、飾り文字がとても美しいものがあり、カンドーしました。
そもそも、文字というのは、どこかの誰かに情報を伝える目的のものだから、文字が判別できればそれでいいわけだと思うんですが。まあ、せいぜい重要な箇所に傍点をふるとか、下線を引くとか、太文字にするとか程度だとおもうんですが。でも、そこで、少しでも美しく見せよう・・・て風になんらかの美的価値を付加させたときには、それはもう「文字」以上のものになるんだって思いました。またそれをアートと呼んだりするんだろうと思います。


ウェブデザインを考えたときにも、やっぱタイポグラフィって大切だなと再確認しました。見やすい・分かりやすい・・・というのが重要なのに変わりはありませんが、文字情報を伝える以上のことをめざしていきたいものだと思いました。


↓アーツ&クラフツ展公式ページ
アーツ&クラフツ展